ホッキョクグマとの出会い

★ 2008年9月18日 04:10

P1310629.JPGのサムネール画像

マニトバ州の州都ウィニペグから北へ約900km。チャーチルという小さな町があります。

道路は続いていないので、鉄道か飛行機でしかアクセスできない、信号も自動販売機もファーストフードのお店もないこの町を「僻地」と呼んでいいのでしょう。人間にとったら。

でもあのホッキョクグマが集まる場所としたら、「都会」といった方が正しいかもしれません。

ホッキョクグマはロシア、アラスカ沿岸、グリーンランド、デンマーク、ノルウェー、カナダの北極点の周辺に生存しています。野生のホッキョクグマをみるのは人間にとってとても難しいのです。

それなのに氷の上でもない、北極圏でもないこの町にホッキョクグマが集まってくる。それも人間の生活圏のすぐそばまで。そんな「特殊」な町チャーチル。

ホッキョクグマがこのチャーチルに集まるのには理由があります。

チャーチルはハドソン湾に面した町です。地形的条件が重なって、ハドソン湾でも一番氷が早く集まってきます。ホッキョクグマの主食であるアザラシの狩りにより早く出かける出発地点として最もいい土地であるのです。

 

 

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まだかまだかと氷が固まるのを待っているホッキョクグマたち、

チャーチルで何をしているって、、、、

のんびりしてます。

時にはオス同士でじゃれあいながらレスリングをしたり、キツネをおっかけて遊んだり、氷が固まっているかを確かめようとして海に落っこちたり。

動物園では決して見ることのできない豊かな表情が目の前で見ることができるのです。

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こんな風に観察用のバギーに近づいてくることもあります。

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そんなときにはこんなに息のかかりそうな位置にくることも!

ちょっと血走った白目、おおきな犬みたいな黒い鼻、ふーふー言いながら変な生き物人間を観察しにきました。

遠くで見えているときは「わーすごい」とか「かわいいー」とかいろんなことが言えるのに、ここまで近づくと人間って声が出せなくなります。

かわいいような怖いような、野生に出会ってしまった感動に、一瞬のアイコンタクトに何も言えなくなります。

帰ってからも、この目が合ったホッキョクグマが、厚い氷の上で、アザラシを追いかけてのっしのっしと歩いていると思うと、簡単に日常からトリップしてしまいます。

ISM/四條

 

 

 

 

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コメント

「かわいい!」の一言ですね!!
かわいいクマたちの表情に癒されます。。
やはり「クマ」というだけあって、危険性もあるのでしょうか??

ラッキーさん

コメントありがとうございます。

はい、ホッキョクグマはクマの中でも一番体が大きく
(体長1.8~3m、体重200~750kg)
最も危険と言えるでしょう。

さらにてのひらは30cm、爪は5cmもあり、
がばーっと叩かれたら最後です。

しかしながら、このホッキョクグマと共存するチャーチルでは
この数年ホッキョクグマによる人への危害の事故は報告されてません。

チャーチルの町の人々の努力によるものです。
それに関しましてはまたブログにご紹介したいと思っています。

現地では、毎日クマにであえるのでしょうか?
何日くらいが、適当な滞在日数ですか?

クマ以外に、出会うことができる動物はいるのでしょうか。
しつもんばかりでごめんなさい。

高橋さま

コメントありがとうございます。

3泊以上チャーチルで滞在されることをオススメします。
それもチャーチルにどの方法でアクセスするかにもよります。

VIA鉄道がウィニペグからチャーチルまでありますが、
2泊3日かかります。
時間通りに到着、出発するのはかなり稀で、
予定と同じ日につけばよかったねという感じでして、
運が悪ければ翌日、翌々日というのもありえます。

もし飛行機でアクセスしたとしても、
遅れることはすごくよくあります。

世界中から研究者、観光客が集中してしまうこの時期、
ホテルを当日取るのは至難の業です。

シロクマとの遭遇は10月中旬から11月中旬がシーズンですが、
弊社が企画している11月初めから中旬まででしたら、
郊外にでればほぼ見られます。

一番はその時期にバギーツアーやロッジの主宰する
ツアーに参加されることですね。
町中にでてくることもありますが、パトロールがすぐに追い払います。

チャーチルではシロクマ以外にも
雷鳥(白い羽でふわふわです。白のブーツを履いているようです)
北極キツネ(シロクマのまわりをうろうろしています)
北極ウサギ(おおきなふわふわのうさぎです)
珍しい鳥では白ハヤブサが見られることもあります。

まだまだご質問おまちしてますよー。

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