ホッキョクグマの親子
私たちがツアーを実施しているこの時期、
一日に平均して遠くに見えた個体を含めて15頭ほどのホッキョクグマを観察しています。
その中でも見られたら嬉しいのはやはり親子です。
ほとんどの場合、、、親子と期待していると子供が小さいように感じますが、
お母さんクマより一回りだけ小さいのがほとんどで、意外と成長しています。
12月から1月に巣穴で出産を終え、3月頃までは巣穴から出てきません。
生まれたときは500gほどと本当に小さいのですが、
お母さんクマの栄養たっぷりのミルクですくすくと育ちます。
ツアーでみるころにはもうほぼ1歳くらいになっていますし、
2歳半くらいまではお母さんと行動を共にしていますので、
もう2歳になろうかという小熊もいます。
しかしながら2歳の大きな小熊を見たら、
うん、よく生き延びたねとほめてあげて下さい。
生まれてから1年後の生存率は50%しかありません。
ホッキョクグマは一度に2頭出産することがほとんどです。
こんな風に、お母さんと1頭の小熊をみたら、
どこかで兄弟を失ってきてしまったかもしれません。
残念ながら肉食動物の頂点に立つホッキョクグマにとって、
一番の脅威はオスのクマです。
オスはメスや小熊を襲ってしまうことがあります。
その為お母さんクマはオスから離れて子育てをします。
ツアー中、突然のんびりのホッキョクグマが走り出したら、
それはオスのクマが近くにいるので、逃げているところかもしれません。
母熊がオスと戦っている姿も見られることもあります。
母は強し。。。ですね。
ISM/四條
チャーチルのほわほわ⑤
白銀の世界で真っ直ぐに歩く。
スノーシュの魅力、それは冬でなければ決して行く事の出来ない場所に立てるという事でしょう。
雪と言う真っ白な舞台に自由気ままに歩き回れる、後ろを振り向くと自分の痕跡が遠く残っているのも魅力の1つです。
経験のある方はピンとくるでしょうが、真っ白な白銀の中を真っ直ぐに歩く事の難しさを知ります。
歩いている本人は真っ直ぐに歩いているつもりが、何故か歩けていない。不思議な感覚に陥る。
普段、街中や人ごみを無意識に歩いているが周囲の環境や設備が揃っているから真っ直ぐに歩ける。
ここに来て、改めて周囲の大切さを知る。極めて基本的で簡単な『真っ直ぐ歩く』という動作。
いかに人に環境に支えられながら生きてきたのか?
スノーシュという体験を基に色々な事を教えてくれるのもカナダです。
出口 信
チャーチルのほわほわ③
チャーチルのほわほわ?④
いつもツアーでお世話になるレイジーベアーロッジの
おとなりさんに、犬ぞりのツアーをやっているお店があります。
犬ぞりで使われるエスキモードッグの子犬です。
外に子犬たちの住んでいる柵があって、きゃんきゃん、わんわん、
お互いを追い掛け回したり、かみ合ったりして、動き回ってます。
エスキモードッグは人間が大好きなので、近づくと一斉にみんな小屋から出てきます。
これもほわほわ。。。かわいいー。
成犬はまた別の場所に小屋があります。
たまに犬のえさの匂いでホッキョクグマが近づいてしまうことも。。。。
犬がホッキョクグマに食べられてしまうのでは??
大丈夫、ホッキョクグマが近づくとみんなでわんわん吠えて威嚇します。
チャーチルの町では犬をホッキョクグマよけとして使っていたくらいです。
ISM/四條