学び study
白銀の世界で真っ直ぐに歩く。
スノーシュの魅力、それは冬でなければ決して行く事の出来ない場所に立てるという事でしょう。
雪と言う真っ白な舞台に自由気ままに歩き回れる、後ろを振り向くと自分の痕跡が遠く残っているのも魅力の1つです。
経験のある方はピンとくるでしょうが、真っ白な白銀の中を真っ直ぐに歩く事の難しさを知ります。
歩いている本人は真っ直ぐに歩いているつもりが、何故か歩けていない。不思議な感覚に陥る。
普段、街中や人ごみを無意識に歩いているが周囲の環境や設備が揃っているから真っ直ぐに歩ける。
ここに来て、改めて周囲の大切さを知る。極めて基本的で簡単な『真っ直ぐ歩く』という動作。
いかに人に環境に支えられながら生きてきたのか?
スノーシュという体験を基に色々な事を教えてくれるのもカナダです。
出口 信
ユーコンクエスト
○○クエストと言っても、モンスターを倒してレベル上げ、
最後のボスを倒し、平和を取り戻すと言うゲームの事ではありません。
世界最高峰の犬ぞりレースの事を『ユーコンクエスト』と言います。
犬ぞりを操縦する人をマッシャーと呼びますが、日本人で挑戦する
冒険家も少なくありません。
ユーコンクエストは走行距離1600kmと言う果てしないレースですが、
カナダのホワイトホースでは、2泊3日で手軽にキャンプをしながら犬ぞ
りを楽しめます。
ワンポイント犬ぞりレッスン!
まずはスタートダッシュ。犬たちは無条件で猛ダッシュ。
転倒しないように、振り落とされないようにが大事。
スタートダッシュが決まったら、犬の気持ちになって考える。
引張れる力は決まっているので、犬への負担が均一になるように
協力してあげること。
坂になったらソリを降りて『走る』『ソリを押す』。
自分も辛いけど、犬を励ます声をかけてあげる『がんばれ~がんばれ~』
そして最後は、思いっきり褒めてあげましょう。
『よく頑張ったね』
ソリを引くと楽しい事が待っている・・・と言う事を犬に教えてあげましょう。
犬に何かを期待される存在になる事が上達への第一歩ですね。
この人、次に何をするんだろう・・・ワクワク・・・ワクワク
犬とたわむれる2泊3日間って言うのも良いですよね!
井澤
人間とホッキョクグマの共存
ホッキョクグマが人口よりも集まってしまう町チャーチル。
野生のホッキョクグマを観察するツアーでは大きなタイヤのバギーに乗ります。
たとえ大きいクマで体長3m、体重750kgもあったとしても
辿り着けない安全なバギーです。
しかしながらこのホッキョクグマがうろうろしているのは
チャーチルの町から目と鼻の先です。
ホッキョクグマは犬の嗅覚の10倍、さらにとても賢い動物です。
人間が出す匂いなんてあっという間にかぎつけてしまいます。
チャーチルはそんなホッキョクグマと共存する為に、
このホッキョクグマがたくさんいるこの時期、
ポーラーベアーアラートという24時間体制の政府のパトロールの機関があります。
「ここからはホッキョクグマの地域です。」
こんな看板も見られます。
町にホッキョクグマが現れることもしばしばあります。
そんなときはポーラーベアーアラートの職員が威嚇射撃をして
近寄ってはいけない地域だとクマに知らせます。
もし何度も何度も町に来てしまうようなクマがいれば、
麻酔でクマを眠らせて、ヘリコプターで遠くへと運んだりもします。
ホッキョクグマと共存する町チャーチルにはさまざまな工夫があります。
この数年でホッキョクグマが人間に危害を与えたという事故は報告されていません。
昨年のシロクマツアーには地球温暖化に興味がある方が多数ご参加されました。
地球温暖化が進み、氷が張るのが遅くなり、アザラシの狩りをする期間が短くなってしまったら、ホッキョクグマはどんどん体重を減らし、種の存続の危機を迎えます。体重が少ないメスは出産ができないのです。
地球温暖化の象徴でもあるホッキョクグマを間近でみることによって、より一層環境問題の意識が高まるのは確かです。
またホッキョクグマと共存する珍しい町チャーチルから学ぶことがたくさんあります。
ISM/四條
多様化するカナダ。
旅行形態が大きく変化、多様化している中で、最近は中高年の方々が現地へ行って何かを学びたい体験したいというプログラムに人気が出ています。
例えば『50代の方が現地で英語の勉強をしたい。』、『1ケ月間海外で暮らしてみたい。』などなど需要は様々です。女性の方で多いのは現地で催されているちょっとした体験物の講習会です。ハンギングバスケットを地元の人とコミュニケーションをとりながら一緒に作る、地物の食材を用いてクッキングスクール(最近はオーガニックフードにも関心が高いようです。)
彼らの滞在先は長期滞在可能なコンドに集中しています。平日は上記の様々な体験物に参加し、週末は郊外にプチ旅行(1~2泊)へ出かける。このようなサイクルを週単位で過ごしながら1ケ月。。。まさに、現地暮らしの体験です。
先日、このプログラムを終えたあるお客様達は『達成感を味わえて楽しかった!』、『出発するまでは不安でしたが新たな一歩を踏み出せばこの歳でも可能だ!』、『刺激を受ける充実した日々だった!』等、非常に達成感のある前向きなお言葉が多かったのが印象的でした。
要は目的を持ち達成感が味わえ、個性的なツアーに需要があるように感じます。
このような商品は料金ではなく内容で勝負が出来る素材であり、今後のやり方によっては主力の1つとなる可能性が大いにあるでしょう。
出口 信
ホッキョクグマとの出会い
マニトバ州の州都ウィニペグから北へ約900km。チャーチルという小さな町があります。
道路は続いていないので、鉄道か飛行機でしかアクセスできない、信号も自動販売機もファーストフードのお店もないこの町を「僻地」と呼んでいいのでしょう。人間にとったら。
でもあのホッキョクグマが集まる場所としたら、「都会」といった方が正しいかもしれません。
ホッキョクグマはロシア、アラスカ沿岸、グリーンランド、デンマーク、ノルウェー、カナダの北極点の周辺に生存しています。野生のホッキョクグマをみるのは人間にとってとても難しいのです。
それなのに氷の上でもない、北極圏でもないこの町にホッキョクグマが集まってくる。それも人間の生活圏のすぐそばまで。そんな「特殊」な町チャーチル。
ホッキョクグマがこのチャーチルに集まるのには理由があります。
チャーチルはハドソン湾に面した町です。地形的条件が重なって、ハドソン湾でも一番氷が早く集まってきます。ホッキョクグマの主食であるアザラシの狩りにより早く出かける出発地点として最もいい土地であるのです。
まだかまだかと氷が固まるのを待っているホッキョクグマたち、
チャーチルで何をしているって、、、、
のんびりしてます。
時にはオス同士でじゃれあいながらレスリングをしたり、キツネをおっかけて遊んだり、氷が固まっているかを確かめようとして海に落っこちたり。
動物園では決して見ることのできない豊かな表情が目の前で見ることができるのです。
こんな風に観察用のバギーに近づいてくることもあります。
そんなときにはこんなに息のかかりそうな位置にくることも!
ちょっと血走った白目、おおきな犬みたいな黒い鼻、ふーふー言いながら変な生き物人間を観察しにきました。
遠くで見えているときは「わーすごい」とか「かわいいー」とかいろんなことが言えるのに、ここまで近づくと人間って声が出せなくなります。
かわいいような怖いような、野生に出会ってしまった感動に、一瞬のアイコンタクトに何も言えなくなります。
帰ってからも、この目が合ったホッキョクグマが、厚い氷の上で、アザラシを追いかけてのっしのっしと歩いていると思うと、簡単に日常からトリップしてしまいます。
ISM/四條
カナダでプチ夢を実現する旅
人は誰しもテレビや雑誌などで紹介されている海外の生活や暮らしに憧れたことがあるのではないでしょうか。
日本では第一線を退き、時間と生活に余裕ができ、さあ、これからという方も、日本で生活していると、せっかく時間があるのに、何かとしがらみや、人目が気になり新しい挑戦がし難いものです。
そんな方は是非、海外に出てセカンドライフのスタートを切って見てはいかがでしょうか。
カナダのバンクーバーは、初めての海外生活挑戦にもっとも適した街です。世界でもっとも住みやすい街に選ばれただけあり、清潔で治安もよく、市内中心部からわずかな時間で山や海など大自然にどっぷり浸かることが出来ます。また、なんと言っても、移民の国だけあって、あたたかな国民性が最大の魅力です。
バンクーバーには、旅行者であっても、1週間から長期に渡って借りることの出来るコンドミニアム(賃貸マンション)が多くあります。
そんなこと言っても言葉が心配...という方が多いと思いますが、バンクーバーには200を超える語学学校が1週間単位でクラスを開校しています。時間も半日や終日とスタイルに合わせて選ぶことができます。そこで、サバイバルイングリッシュ(生活で使う英語)を習い、街に繰り出して、英語を使って見ることはこれまでに味わったことのない刺激と達成感を得られるはずです。
少し生活に慣れたら、現地の文化活動に参加してみるのもよいでしょう。ボランティアやカルチャースクールなど、日本ではちょっと億劫で手が出ないものも、気軽に参加できる自分がいるはずです。
また、カナダに来たなら、カナダの文化に染まるということで、ハロウィーン、サンクスギビングやクリスマスなどには、これまで知り合った方とホームパーティーを楽しむのはいかがでしょうか。日本では見ることの出来ない大きなターキー(七面鳥)をカナダ人に習いながら、オーブンで試行錯誤しながら焼く、こんな体験も素晴らしいことこの上ありません。
週末には、皆で小旅行なども楽しみの一つでしょう。カナダの冬はなんと言ってもスキー、車やバスで2時間北上すれば、2010年のオリンピック開催地ウィスラーに到達します。スキーをやったことがない方もビレッジや山々の美しい姿を前に、挑戦したくなるはずです。もちろん、スノーハイキングやビレッジでのひとときは至福の瞬間となることでしょう。
これからの旅は、アクティブな生活体験で生涯感動してみませんか?
ism/板倉