羽田国際化で海外旅行が変わる!レジャーでもビジネスでも、広がる旅のスタイル (3/3)

ビジネストラベラーにメリット大きい時間帯

1105_tpe.jpg羽田国際線はビジネストラベラーにとっても利便性は高い。これまで定期チャーター便として運航されていたソウル(金浦)、上海(虹橋)、北京が定期便に変更され、深夜早朝時間帯だった香港便は昼間時間帯に移動した。各社とも午前便を設定しているので、利用価値は高く、国内線感覚で利用することができる。また、新たに台北便も就航。羽田便は、台北桃園国際空港ではなく、台北市内までおよそ20分の距離にある松山空港を発着するため、アクセスの利便性が格段とよくなる。

パリ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、バンコク、シンガポール方面への出張では、日系航空会社の深夜便を利用すれば、これまで以上に時間を有効に使うことが可能になる。また、サンフランシスコ以外の都市からの帰国便は早朝に羽田に到着するため、そのまま仕事に向かうこともできる。なにかと忙しいビジネストラベラーにとって、時間を有効に使えるメリットは大きい。

ここで、米国路線で注意すべき点をひとつ。JALのサンフランシスコ便、ANAのロサンゼル便、来年1月末に就航するデルタ航空のロサンゼルス便は、深夜の0時過ぎの出発で、時差の関係上、現地への到着は日本出発日よりも1日前となる。この旅程は、同日到着の成田便にはないものだ。復路は、成田と同様にプラス1日の到着になる。


広がる選択肢、来年からは欧米路線も拡充

1105_cnd.jpg新規路線のシンガポールとバンコクについては、日系航空会社に加えて、シンガポール航空とタイ国際航空がそれぞれ就航。全体の便数はシンガポール線が1日4便、バンコク線が1日3便となり、選択幅は広い。

米国便については、日系航空会社に加えて、来年1月後半から、アメリカン航空がニューヨーク便、デルタ航空がデトロイト便とロサンゼルス便をそれぞれ運航開始する予定だ。欧州方面では、来年2月20日からはブリティッシュ・エアウェイズがロンドン便を就航する予定にしており、JALのパリ便に加えて、欧州路線も拡充される。また、LCCのエア・アジアXが12月から運航を開始するクアラルンプール便もビジネストラベラーにとっては、経費節約の面で大きな魅力になるかもしれない。