現地レポート:台湾、羽田/松山線就航で広がるショートトリップの可能性 (4/4)

早朝出発便の利用には羽田へのアクセス確保を

101126gr_04.jpg CIでは1時間前までのチェックインを呼び掛けており、今回と同じ午前7時発の便を利用する場合は午前6時までの手続が必要。モノレールや京浜急行、空港リムジンバスなどが運行している時間帯ではあるが、地域によっては公共交通機関で間に合わない可能性もある。今回のツアーでも神奈川方面や東京都市部からの参加者など一部、都内のホテルや知人宅に前泊していた人もいた。

 そうした状況に配慮し、CIではオンラインで該当便を含む往復航空券の購入者に羽田パーキングクーポン、ビジネスクラスの場合はタクシークーポンを配布するなどのサービスで対応している。また、一部で駐車場無料サービス付きのコースを設定している旅行会社もある。より広いエリアからの旅客取り込みには、深夜早朝など羽田へのアクセスを確保することが重要といえるだろう。

 一方で成田路線はこれまで通り維持する方向で、羽田が加わることでより多くの選択肢を提供し、利用者の都合に合わせて使い分けてもらいたいとした。今後は羽田、台北、高雄、成田など各路線の組み合わせも検討する予定で、さらなる利便性の向上をはかっていく考えだ。まずはショートトリップから、そして周遊へと、より幅広い台湾旅行の需要増加に期待したい。



取材協力:チャイナエアライン(CI)、台湾観光協会
取材:本誌 梶田啓子