現地レポート:シンガポール、大型リゾート開業と羽田就航後の変化 (4/5)

幅広い客層、様々なニーズに対応可能-リゾートワールドセントーサ

101210gr_04.jpg 「リゾートワールドセントーサ」の新しいプロダクトの目玉は、アジアでは大阪に次いで2ヶ所目となる「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」(USS)である。アトラクション総数24のうち、18が世界初またはシンガポール初のアトラクションとなっており、「ユニバーサルスタジオ・ジャパン」を訪れたことがある人もない人も、シンガポールならではのアトラクションを体験できる。場内のインフォメーションはほぼ英語でのアナウンスとなっているが、エンターテイメントの楽しさは万国共通。英語がわからなくても、映画を見たことがなくストーリーがわからなくても十分に楽しめる。また、アトラクションの待ち時間などを知らせるプレートが掲げられているので、混雑状況を確認しながら効率よく周ることができる。時間を有効的に使えるよう配慮があるのもうれしいポイントだ。

 USSのオープンにより、特にシンガポールへの家族旅行への訴求力が高まったが、家族旅行にはリゾート内ホテルでの滞在をすすめたい。ホテルから入場ゲートまで繋がっており、移動のストレスが少ないのは子連れ旅行にうれしいポイントだ。また、当日であれば再入場が可能であるため、子供の疲れ具合を見ながらホテルで休憩し、夕方頃から再入場するなど子供のペースにあわせた遊び方もできる。

 また、リゾート内のホテルも子連れ旅行を意識しており、例えば、「フェスティブ・ホテル」は部屋に入ると、ベッドにはユニバーサル・スタジオのキャラクターのクッションが並べられ、子供用の絵本が置いてあるなど、「子供心」をくすぐる内装としている。2段ベッドの秘密基地のようなベッドも備えられており、子供にとってホテルでの滞在も一つのアトラクションともいうべき体験となるだろう。

 さらに、同リゾートでは食事もアトラクションの一つと捉えており、屋台グルメからカフェ&パティスリー、バー&クラブまで60店舗のレストランを備えている。このほか、「リゾート・ワールド・コンパス・ボールルーム」があり、最大7300人規模のイベントの開催が可能で、テーマパークを持つリゾート施設ならではの、エンターテイメント性の高いMICEイベントの開催も期待できるだろう。