ITソリューションの有効活用(3) (2/4)

SNSの特性を理解しサイト集客に活用

 SNSのユーザー規模としてはmixiユーザーは既に2000万人を超え、世界で5億人以上のユーザーを抱えるFacebookも、日本でのユーザー数が200万人ほどに増えてきている。Twitterも登録者数は増加、2010年7月時点でのユーザー数が前年の19倍に達し1000万人を超えたとも言われている。

 急激に拡大しつつあるSNSの特性として顕著なのが「情報を伝播する力」だ。その力は、ユーザー数の増加やSNSの機能が充実したことにより、一層強力なものになってきている。

 SNSでの情報の伝播の基本的なメカニズムは、クチコミビジネスと変わらない。ただし、クチコミサイトの場合、そこで得られるのは第三者が発信する情報であることが多いが、SNSでは友人や知人もしくは同じ興味や嗜好をもったコミュニティネットワーク間において情報伝達がおこなわれる。これは、小さなことにも思えるが非常に大きな違いである。

 全くの他人に薦められるのと友人・知人や同じ趣味嗜好をもった人に薦められるのでは、どちらが情報の信頼性をもって行動に移すきっかけになるだろうか?もちろん友人や知人などからの薦めを信頼して行動に移すという人が圧倒的に多いはずだ。つまり、ただ情報が伝わるというだけでなく、コミュニティネットワーク間において興味を持って魅かれるような、必要性の高い情報が伝わるという点においても、SNSの情報を伝播する力は強いと言える。

 このSNSの特性すなわち、情報を伝播する力を活用することにより、既存のバナー出稿やメルマガ、リスティング広告とは違ったかたちで自社のサービスや商品、キャンペーン情報を伝えることが可能だ。そして、使い方次第では自社サイトと連携をとることによりサイトの集客に繋がっていくのだ。

 では、具体的にはどうすれば集客に繋がるのか?SNSと言ってもサービスにより特徴が異なるため、今回は代表的なmixi、FacebookとTwitter、異なる特色をもった2つに分けて話を進めたい。