ITソリューションの有効活用(3) (4/4)
活用法2:Twitterでファンを増やしサイト集客に活用
一方、mixiやFacebokに比べ気軽にコミュニケーションできるTwitterを使い、その特性を利用してユーザーと直接の交流を図る方法もある。Twitter内に公式アカウントを開設し、自社のファンを増やすことが狙いだ。
これには、ユーザーがフォローしてくれれば、自社の情報発信が常にそのユーザーのマイページにあるメッセージ一覧に載るという機能を活用する。この機能を使えば、キャンペーン情報や新商品に関する情報、現地情報などをユーザーに直接届けることが出来る。 実際に多くの旅行関連企業が公式アカウントを開設し、キャンペーンや商品情報などを発信している。
ただし、ここで気をつけたいのがユーザーのモチベーションである。 企業Twitterの多くは、広告・宣伝的な内容になっていることが多い。そして自身のマイページにそのような広告・宣伝が多数掲載されることに嫌悪感を示すユーザーは少なくない。
そしてTwitterというのは、比較的軽くてゆるいトーンが好まれる世界でもあり、堅苦しいつぶやきは若干場違いに感じる場合もある。そのあたりの表現などには工夫が必要だ。企業とユーザーという構図ではなく、あくまでユーザー目線で楽しめる内容でなければ受け入れられないことが多い。
例えば、旅工房やエイチアイエス(HIS_navigation)のように、おすすめの現地情報やホテル情報をつぶやくのは旅好きのユーザーに対して有効だ。
このように旅好きの人向けに現地の旬な情報を届ける、ダイビング好きな人向けに対して海に潜りたくなるような情報を届ける、など目的を明確にしてユーザーに必要とされる情報が展開される必要がある。それが実現すれば、単純な企業とユーザーという関係を超えた「旅のプロフェッショナルとファン」という強固な結びつきを作りあげることも可能になるのだ。
私自身もTwitterでいくつかの企業アカウントをフォローしているが、不思議なことにユーザー目線でつぶやく企業に対しては親近感や興味の度合いも増していく。そして有益な情報を教えてくれる企業はずっとフォローし続けている。人肌感のコミュニケーションともとれるこの関係性が続けば、その企業のファンとなり距離は縮まるのだ。
このようにSNSの特性を理解した上で活用すれば、今までにはない新たなサイト集客の手段となる。そして、ここで掴んだ見込み客とも言えるファンに対して有益な情報を発信することが、次なる商機へと繋がるのである。