ITソリューションの有効活用(4) (2/4)

注目のフラッシュマーケティングとは

101208it_01.jpg 最近、急激に増えているフラッシュマーケティングサイト。そこで販売される商品の限定性や割引率の高さなどで注目を集めている。フラッシュマーケティングとは、インターネット上で割引価格や特典がついたクーポンを24時間から72時間という期間限定の短時間で集客・販売する手法である。一見、安い価格での販売に目が行きがちであるが、単なる安売り以外の効果を産む新しいビジネスモデルなのだ。

 フラッシュマーケティングを用いたサービスで現在人気の高い「グルーポン」と「ポンパレ」は、短期間での、時間を限定した共同購入型のビジネスモデルを採用することで高い割引率を実現し、買う側のみならず売る側からも支持を広げている。サプライヤーは販売する目的でこのサイトに商品を提供するのであるが、宣伝効果や話題性の高いことを利用して他の自社商品にも目を向ける機会を作るといった、企業ブランドや商品認知の観点で実施されることも多い。

 旅行業界においては、ホテルや宿、移動手段のように在庫を持てないものを商品として持つ場合には、出来る限り適正な価格で売り切るのが理想だ。そのため、直前のタイミングでも価格を下げるなどしても商品に目を向けさせて、時間を限定して販売を促すことのできるこの手法は、旅行商品や旅行素材の販売と親和性が高い。間際まで販促をかけることで旅行の催行率や集客人数を増やし、在庫の損失機会を減らすことにつながるのだ。