ITソリューションの有効活用(4) (4/4)

拡大の背景にSNSとモバイルの進化あり

 フラッシュマーケティングが拡大する背景には、前回までのコラムでお伝えしたSNSの拡大やモバイルの進化が欠かせない要素となっている。フラッシュマーケティングにおいて最大のポイントは、短期間にどうやって集客・販売につなげられるかという点だ。いいかえれば、どれだけスピード感をもってユーザーに認知させられるか、ということでもある。

 このモデル実現を強力に推し進めたのが、ツイッターなどのSNSの台頭、そして常時携帯して移動中にも利用できるモバイル機器、及びインフラ環境の進化だ。現に、現在のサービスの多くはツイッターやSNS上で紹介され、また、共同購入サイトにはツイッターボタンを設定して、ユーザーがユーザーを呼ぶように申込みが増えることで共同購入が成立していることが多い。ユーザーとしては購入条件が成立しなければ割引にならないので、少しでも多くの人に申し込んでもらいたい。それには、ツイッターで広く情報を伝播させることやフェイスブックやミクシィで同じ趣向を持つ人に知らせるなどSNSを利用するのが最も手っ取り早いのだ。

 従来にはなかったスピード感と、ユーザーがユーザーを呼び込むような情報が伝わることで実現したフラッシュマーケティング。新たな需要喚起も期待できるこの手法を、オンライン販売における新たなオプションとして活用していきたい。