ネット集客の改善技術2 ユーザーは何の検索サイトを使っているか?(1/2)

 多くのインターネットユーザーは検索サイトを起点として行動するという傾向については、前回のコラムで述べました。それでは、彼らはどの検索サイトから訪問してくるのでしょうか。

 それはアクセス解析で知ることができます。アクセス解析とは、ユーザーのアクセス記録を集計して解析した統計のことです。ウェブサイト(ホームページ)を訪問すると、そのユーザーがどこから来たのか、何のページを閲覧したのかなどの軌跡が、アクセスログというデータで記録されますが、そのログを集計・分析することでユーザーの属性やサイト内での行動を把握することができます。

 数あるアクセス解析ツールのなかでも、検索大手のグーグル社が提供するグーグル・アナリティクス(Google Analytics)が世界で最も知られています。同ツールの機能の説明については別の機会にするとして、今回はグーグル・アナリティクスの解析データをもとに説明を進めます。

 どの検索サイトから来たのか、その比率は決して一律ではなく、ウェブサイトのユーザー層や特性によって異なります。具体的に実例をあげながらみていきましょう。


ユーザー層で異なる検索サイトの利用傾向

執筆:鶴本浩司(株式会社マーケティング・ボイス 代表取締役)

101006_itcolumn03.jpg 外国政府観光局を経て、ツーリズム(観光・旅行)に特化したマーケティング会社、「株式会社マーケティング・ボイス」を設立、現在に至る。

 その他、ツーリズム専門のシンクタンクであるツーリズム・マーケティング研究所の客員研究員、東証上場企業・パイプドビッツ社の社外取締役なども兼職している。執筆、講演多数。