首都について
オーストラリアの首都はキャンベラ。国家中枢機関のほか、国立博物館や国立美術館、国立図書館、戦争博物館など、アカデミックで重要な役割を果たす建物が立ち並んでいる。街は清潔で整然とした印象。計算されて植えられた緑木と草花に加え、湖が都市中央部に配置されており、近代的なデザインの建築物と自然がうまく調和している。
首都特別地域(Australian Capital Territory)
オーストラリア連邦発足の際、首都の建設はシドニーとメルボルンの間に設置することが決定。それに先立ち、ニュー・サウス・ウェールズ州内に首都特別地域が設けられ、首都キャンベラが誕生した。面積は2358㎢ 、人口はおよそ34万人。
キャンベラ(Canberra)
シドニーから約300km、メルボルンから約650kmの位置にある。人口は約34万人。アメリカの環境建築家ウォルター・バーリー・グリフィンの設計で、キャンベラの地形を生かして街が作られた。キャンベラは、先住民アボリジニの言葉で、“人が出会う場所”という意味を持つ。
設計者の名前を付けられた人工湖を中心に、モダンな建物と自然がうまく調和している。湖の南側はキャピタル・ヒルと呼ばれ、連邦政府諸機関が集まった官庁街、各国大使館などが集う国の中枢エリア。北側のシティ・ヒルは、デパートやレストランなどがあるダウンタウンになっている。
新旧の国会議事堂をはじめ、国立博物館、国立美術館、国立図書館、オーストラリア戦争記念館など、教育旅行の見学ポイントとしても重要な建物が多い。
キャンベラ大学、オーストラリア国立大学、国家研究センターなども集まり、各分野の教育や研究も活発に行われている。