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オーストラリアの入国と出国

オーストラリアの入国と出国 オーストラリアの入国と出国手続きは難しいものではない。ただし、入国時、特に留意したいのが検疫だ。オーストラリアは特有の生態系と畜産農業を保護するために検疫が厳しい。持ち込んではいけない食品類も多く、無申告、無許可で持ち込んだりすると、罰金を課せられる場合もある。


入国カードを書く

飛行機の中で乗務員が、オレンジ色の入国カード(Incoming Passenger Card)を配りにくる。カードを受け取り、必要事項を記入する。同カードには税関・検疫申告部分が併記されており、最後に記載事項に間違いがないことを宣誓する意味で、パスポートと同じサインと入国日を書く。記入事項は、氏名や生年月日、パスポート番号、搭乗便名、入国目的、滞在予定の住所など。修学旅行や短期語学研修などETA(電子ビザ)で入国を許可されている場合、入国の目的は休暇(Holiday)となる。入国カードの記入方法は、機内誌やガイドブックなどに書き方が載っているので参考にしよう。

ヘルスチェック

飛行機を降りると、まずはヘルスチェック。日本から直接オーストラリアに入国する場合、一般的には問題なく通過できる。コレラや黄熱病などの汚染指定地区を通ってきた場合のみ、予防接種証明書が必要となる。

入国審査を受ける

続いて入国審査。入国審査のカウンターで審査官にパスポートと入国カード、税関・検疫申告書を提出する。この時、審査官から旅行の目的や滞在日数、滞在場所などについて質問されることもあるので、英語で答えられるように準備しておこう。旅の目的を聞かれたら、入国カードに記入した入国目的と同じ 「Holiday(休暇)」と答える。審査官はパスポートの顔写真と本人が一致しているかを素早く確認し、パスポートに入国スタンプを押してくれる。

荷物をピックアップ

無事に入国審査を通過したら、今度は日本出発時に預けたスーツケースなどの荷物をピックアップする。自分の搭乗便名が表示されたターンテーブルから荷物を受け取る。万が一、荷物が出てこなかったら、ラゲージクレーム・カウンター(Luggage Claim Countre)へ行き、事情を説明して荷物を探してもらう。

税関・検疫検査

スーツケースなどすべての荷物を持って、税関・検疫検査を受ける。申告するものがない場合は、緑色で書かれた「No Declare(申告なし)」へ進み、申告するものがあれば、赤色で書かれた「Declare(申告)」のカウンターへ。この時、税関・検疫申告書を手渡す。ここを通り抜けると到着ロビーに出る。

厳しい検疫チェック

ユニークな動植物が多く生息するオーストラリアは、特有の生態系を持つ。ほかの地域に生息する害虫や病原菌を持ち込まれると、オーストラリア特有の動植物の生態系や畜産農業に壊滅的なダメージを与えてしまう恐れがあるため、特に厳しい検疫が行われている。

基本的に食品関係は持ち込まない方が無難。食品を持ち込む場合には必ず申告し、係官に提示した上で持ち込みの許可を得る必要がある。

原則持ち込み禁止の食品など
牛乳と乳製品、種子製の工芸品や土産物、あるいは種子を使ったもの、ポップコーン用の種子と生のナッツ類、卵と卵製品(乾燥して顆粒状になったタマゴや材料にタマゴを使った一部製品を含む)、青果物、生きた動植物、肉類と全豚肉製品、サケ・マス製品、繁殖力のある植物、生物学的物質(ヒト・動物用ワクチンなど)、鹿の骨、角袋、食用の鳥の巣、土砂など。

申告する必要のある食品など
あらゆる種類の薬草、スパイス、乾燥果物・野菜、焼き菓子、ケーキ類、砂糖菓子、麺類、米、紅茶、コーヒー、果汁、そのほかの飲料、竹、生け花やレイ、ドライフラワー、松かさ、ポプリ、あらゆる形態の種子類、ムギワラの包類材と手芸品、すべての木製品、木工芸・細工品および骨董品、生皮あらゆる形態の貝殻とサンゴ、動物の羽、骨、角、牙、皮、毛皮、動物の剥製、羊毛と動物の毛、聖水、動物用品(使用済み)、スポーツ・キャンプ用品など。

個人服用分の薬品のうち、漢方薬やステロイド系の薬の持ち込みには十分注意が必要で、事前に医者からの英文の処方箋を用意しておこう。
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AQISの仕事

AQISとは、「Australian Quarantine and Inspection Service」の略で、オーストラリア検疫検査局のこと。主な役割は、動植物や人間の健康にも影響を与える恐れのある危険な害虫や病原体の侵入を防ぐこと。AQISの検査官は空港や主要な郵便物集配所、港のコンテナターミナルなどで、空路、海路でオーストラリア国内に入ってくる物品を検査している。検査には探知犬やX線装置が導入されている。

AUSTRALIAN QUARANTINE AND INSPECTION SERVICE(英語)

オーストラリアの出国

航空会社のカウンターで、出発の2時間前までにチェックインを済ませる。この時、パスポートと航空券を提示し、搭乗券を受け取ると同時に、出国カード(Outgoing Passenger Card)をもらう。出国カードの記入事項は、氏名やパスポート番号、職業や国籍、降機地など。最後に申告内容に間違いがないことを宣誓する意味で、パスポートと同じサインと出国日を書く。そして、出国審査を受けて搭乗ゲートへ。

市内の免税店で買った品物を受け取ったり、GST(消費税)の払戻手続は、出国審査が終わった後、搭乗前にTRSブースで忘れずに行う。市内で購入した免税品の受け取り方法は、各免税店により異なるので、購入する時に必ず店員に確かめること。


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