日本との交流史
真珠栽培や砂糖栽培を行うため、日本人がオーストラリアに渡った。羊毛や鉄鉱石などの貿易を通じて関係が発展し、現在でも貿易や観光など、お互いに重要なパートナーとして友好関係を保ち続けている。
真珠と砂糖がもたらした友好関係
日本人が1881年、西オーストラリア州の木曜島で真珠を採取するためにオーストラリアを訪れている。1913年には1740人もの日本人が、木曜島やブルームの真珠基地で真珠の栽培や採取を行っていた。19世紀末~20世紀初頭には、砂糖栽培や稲作を日本人がオーストラリアに伝えている。
経済関係を深めた羊毛と鉄鉱石
オーストラリアと日本の貿易が初めて行われたのは1879年。オーストラリアから羊毛が輸出された。その後、日本からは米と石炭を、オーストラリアからは羊毛を輸出する双方向の貿易が始まり、徐々に貿易量が拡大していった。1930年代には羊毛の輸出先として、日本は第2位の貿易相手国となった。
第二次世界大戦を挟んで、一時衰退していた両国の貿易関係は、1951年のサンフランシスコ条約に日本が調印したことにより、国交を回復した。1957年には日豪通商協定が締結され、以前にも増して活発な貿易が行われるようになった。
日本の高度経済成長に大きく貢献したのは、オーストラリアのボーキサイトや鉄鉱石、黒炭、マンガンなど。これらの原料を輸入したことによって、日本の鉄鋼業は飛躍的に発展していった。
第二次世界大戦を挟んで、一時衰退していた両国の貿易関係は、1951年のサンフランシスコ条約に日本が調印したことにより、国交を回復した。1957年には日豪通商協定が締結され、以前にも増して活発な貿易が行われるようになった。
日本の高度経済成長に大きく貢献したのは、オーストラリアのボーキサイトや鉄鉱石、黒炭、マンガンなど。これらの原料を輸入したことによって、日本の鉄鋼業は飛躍的に発展していった。
現在も続く日豪友好関係
オーストラリアにとって日本は重要な輸出相手国。オーストラリアの総輸出の約23%を占める日本は、単独市場としては最大である。現在も鉄鉱石や羊毛、食品など、活発な貿易を行っている。
また、観光の面でも日本は重要な相手国。2007年にオーストラリアを訪れた観光客のうち、日本は国・地域別トップ10に入っている。日本にとっても豊富な原料や食材などを安定供給してくれるオーストラリアは、重要な相手国といえる。
オーストラリアでの日本語熱も高く、日本に関心を持つ人は多い。姉妹都市や姉妹校の提携など、行政だけでなく民間レベルの相互交流も行われている。
また、観光の面でも日本は重要な相手国。2007年にオーストラリアを訪れた観光客のうち、日本は国・地域別トップ10に入っている。日本にとっても豊富な原料や食材などを安定供給してくれるオーストラリアは、重要な相手国といえる。
オーストラリアでの日本語熱も高く、日本に関心を持つ人は多い。姉妹都市や姉妹校の提携など、行政だけでなく民間レベルの相互交流も行われている。
主要貿易相手国
【2008年度 オーストラリアの主要輸出相手国】
【2008年度 オーストラリアの主要輸入相手国(*)】
- 日本 22.7%
- 中国 14.6%
- 韓国 8.3%
- インド6.1%
- 米国 5.5%
- その他の諸国 42.8%
- 中国 15.6%
- 米国 11.8%
- 日本 9.0%
- シンガポール 7.2%
- ドイツ 5.0%
- その他の諸国 51.4%