ヨーロッパだからこそ、の利点 バラエティに富んでチョイスいろいろ

パリ・オペラ座で貸し切りパーティーを。バックステージツアーと組み合わせて特別感をアップ。 食や芸術など世界に誇る独自文化を持つフランス。少人数のエグゼクティブ会議から数千名規模のインセンティブにいたるまで、べニューやアクティビティもさまざまだ。中でも世界的に有名な美術館や意外な場所を会場とするイベントは、そこに参加するだけで“ハイステイタス”という特別感があり、一般観光では味わえない、より満足度の高いMICEを実現できる。

 フランスでのMICE実現を強力にサポートするフランス観光開発機構の担当者に、その特徴やフランスだからこそ実現できるMICEについて話を聞いた。

アクセス良好!パリ+1都市で広がるアクティビティ

 日本からフランスまでの直行便は週34便あり、成田、関空とパリを結んでいる。近年では交通インフラが充実し、日本からパリまでの直行便の数の多さはもちろん、近年ではヨーロッパや中東の都市からパリやニースなどへ乗り継ぐ選択肢も増え、スケジュールやコストコントロールの幅が広がってきた。人気のパリと組み合わせて都市+自然、リゾートといった“欲張りプラン”も可能だ。コートダジュールのニースやカンヌといった大人のリゾートでのアウトドアアクティビティは、インセンティブツアーならではのデラックス体験ではないだろうか。

・パリ~ストラスブール 飛行機で1H00
・パリ~リヨン 飛行機で1H10
・パリ~ボルドー 飛行機で1H15
・パリ~マルセイユ 飛行機で1H15
・パリ~ニース 飛行機で1H30
各都市へはフランスの新幹線にあたる、高速列車TGVも通じている。

オリジナル・ベニューに感動 フランスだけの豪華な演出

 フランスときけば格調高いそのイメージが人気の理由のひとつ。ここにしかないべニューでのイベント開催でそんな期待にこたえることができる

世界遺産ヴェルサイユ宮殿にもバンケットに対応した大小のスペースがある。閉館後にゆったりと。 ルーブル美術館やオルセー美術館、オペラ座やヴェルサイユ宮殿など、由緒があり誰もが知っている施設も一般見学時間外の貸し切り見学やパーティー利用に対応している。世界の宝ともいえる美術品を鑑賞しながらのパーティーはまさにハイステイタス。50人程度までのグループならばジャクマール=アンドレ美術館やドラクロワ美術館などがお勧めだ。

 また歴史のある城館を改装したパーティー会場も使い勝手が良い。館内外の装飾や調度品に伝統的の重みや格式を感じつつ、現代的な最先端の演出が可能だ。複数の施設を所有して専門的にサービスを提供する業者もあり、ケータリングのクオリティもたいへん高い。パヴィヨン・カンボンはシャネルがファッションショーの会場としているし、プレ・カトランならブローニュの森で正統派のフレンチを楽しむことができる。

南仏ニースで極上の MICE をご提供

ニースの天使の湾。空港から市内へはわずか7㎞。抜群の利便性も魅力。 プロヴァンス・アルプス・コートダジュール地域を指して一般に南仏とするが、東西300㎞とその範囲は広い。モナコ、イタリア国境寄りのニースやカンヌと、西のアヴィニヨン、アルル、マルセイユ一帯とでは自然や歴史、街の様子も異なる。コートダジュールには華やかさと開け広げの陽気さがあり、プロヴァンスではより熱のこもった歓待が受けられるだろう。

ニース旧市街のサレヤ広場。屋外イベントべニューとしても利用できる。 コートダジュールの玄関口ニースは、なだらかな弧を描く「天使の湾」に沿って開けた陽光の町だ。空港から市内までわずか7キロメートル。もともと交通の便は良かったのだが、近年、市内の主要スポットを結ぶトラムウェイが開業し、中心部は歩行者優先のエコロジカルな町づくりが進んでいる。ニース市内と、カンヌやモナコなど近郊を結ぶ公共交通は、1ユーロの均一料金で利用できる。また市内の美術館・博物館は全て無料となった(シャガール美術館を除く)。多くの芸術家に愛されたコートダジュールだけあって、海岸線にも山の手にも優れた美術館が多くあるのでツーリストには朗報だ。インセンティブでもフリータイムの設計に自由度が増した。
南フランスの公園では和やかに、かつ真剣に鉄球を使った競技に興じている男たちの姿を見かけるが、これは「ペタンク」という遊びで、手玉を的玉のより近くに寄せられるかを競う。単純なゲームだが盛り上がる。

 地中海沿いの南仏地域はオリーブオイルとガーリックの食文化圏で、野菜や魚介類もよく食する。アンチョビの入ったニース風サラダもおなじみだ。
 ニース旧市街のサレヤ広場は色とりどりの花が並ぶ市場で知られているが、周辺の飲食店などとともにサレヤ広場一帯をパーティー会場として利用することもできる。南フランスらしい飛び抜けた明るさでカラフルに演出したい。

 大型の国際会議場、ホテル群やカジノ、ブランドショップ、各国の味が楽しめるレストラン、そしてもちろん明るい太陽と青い海。ニースはMICEの目的地として最高の舞台となろう。

フランスならではのアクティビティ リピーター獲得にも有効

 現地アクティビティの充実もMICE旅行には重要なポイントだが、フランスではその独自文化を体験するのがお勧めだ。さまざまにテーマを持たせることができ、また他ではあまり体験できないアクティビティの数々は「また来たい」と思わせる訴求力をも持ち合わせる。テーマ別にアクティビティを紹介する。

チームビルディング

由緒ある邸宅などもパーティースペースとして貸し切り対応可能だ。 例えばパリなら小グループに分かれて、市内の観光スポットを結んで循環している観光バスやメトロ(地下鉄)を利用したオリエンテーリングもチームビルディングに役立ちそうだ。クイズ形式でパリの歴史を学びながら宝探しをするのもいい。

 ルートの途中に公園で簡単なゲームを織り込むこともできる。カフェのウェイターが盆に載せた飲み物をこぼさずにどれだけ早く走れるかを競う「ギャルソンレース」、前述の「ペタンク」などは誰でも楽しめるだろう。

 

食

 「フランス料理を無形文化遺産に」と大統領が働きかけるほど、フランス料理は世界に名だたる独特の文化。それだけフランス人の食に対するこだわりがあるということだが、近年ではおいしいだけでなく、安全な食材・食品への注目が高まっている。

新鮮な野菜と味わう地中海の魚介料理。南仏一帯はオリーブオイルとガーリックの食文化圏だ。  本場で味わうフランス料理はもちろん格別だが、パリならフランス各地の郷土料理や世界各国の味を楽しむこともできる。また有機野菜だけを売るマルシェ(市場)やスーパーマーケット、レストランがあり、またワインにも無農薬をうたうものが増えている。そうしたこだわりを持った農家やワイナリーを訪ねてみれば、フランス料理をただ食して味わう以上の楽しみがあるのではないだろうか。

 インセンティブのアクティビティとしてはこのほかに、アラン・デュカスなど有名なシェフやレストランによる料理講習プログラムが挙げられる。

 

フランス体験

レトロな2CVでドライブはいかが? フランスらしさをより味わえるのがレトロなフランス車での観光プログラムだ。シトロエンの2CVなど、これぞフランスというクルマでの市内や郊外へのドライブが気分を盛り上げてくれる。カトル・ルー・スー・ザン・パラプリュイ社の2CVを使ったサービスは優秀ホスピタリティ賞を受賞した人気プログラム。町中での注目度も高い。

南仏やパリで世界に一つだけのオリジナル香水作りにチャレンジ。 せっかくのフランス、やはりフランス的な体験がしたい!という向きには、ワインテイスティングやテーブルマナー教室などさまざまなチョイスがある。中でもお勧めなのが、自分のオリジナル香水が作れる調香レッスン。香水の都グラースのモリナール社のレッスンでは解説を聞きながら生物系、植物系などさまざまなものから香りのエッセンスを組合わせてゆく。30~40分で世界に二つとない自分だけの香水が完成する。隣同士であれこれ思案しながら進めていく過程がことのほか楽しいはずだ。完成品のレシピを持たせてもらえるので帰国後も同じものを注文することができ、思い出も持続する。

ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュなど生産地の蔵元で楽しむワインテイスティング。  ワイン体験で手軽なのはテイスティングだ。通常はレストランやワインの博物館、蔵元などで行うが、ホテルのバンケットルームへの出張サービスもある。

 ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュといったワイン産地へ行けば、ブドウ畑を訪ね、蔵元で酒造りの様子を見学し、収穫を体験するプログラムがある。自分で摘んだブドウがワインに成熟した頃にまた現地へ、とリピーター獲得にも効果がありそうだ。ワイン造りで不要となった原料を利用したワインセラピーもユニーク。メルローの全身パックやカベルネ入浴など他所ではなかなか体験できないプログラムだろう。

 

インセンティブツアーの実施地としてのフランスを未体験の読者には、歴史あるユニークな場所で他所にはない洗練された体験ができるなど、この国が様々な決め手を持つことをお伝えしたい。またフランスでのイベント開催の経験者には、パリやその先のフランス各地にある多くの魅力を知っていただきたいと思う。

詳しくはフランス観光開発機構(ATOUT FRANCE)内のフレンチ・コンベンション・ビューロー(CFTAR)各社のサイトをご参照いただきたい。

フランス観光開発機構 商用旅行サイト
CFTARのメンバーリストはこちら

 

充実するフランスのホテル 30年ぶりの法改正で格付けがわかりやすく

高級化が進むパリのホテル。新規開業や新装にも話題が集まる。 ここ数年パリでは宿泊のキャパシティが増え、高級化が進んでいる。パリ地区ではシャングリ・ラ、ラッフルズ、マンダリンなどの大型最高級ホテルのオープンが今後数年のうちに控えている。さらに今後10年で7000室のキャパシティが増えることが計画されている。小規模なラグジュアリーホテルもパリらしい滞在先として人気が高い。プチ・ホテル・ド・パリ、クラウン・プラザなどいずれも優れた立地とコストパフォーマンスの高さが魅力だ。

 2009年の法改正で、ホテルの格付け方法が変わった。1つ星~5つ星の5段階となった新基準では、ホテルの設備に加えてサービスやホスピタリティについても点数化され審査されることとなった。

 格付けの有効期間は5年で、今後2012年7月までに各ホテルは新基準での認可を順次申請する。認可にあたっては覆面調査も行われることから、より厳しい品質管理がなされ、フランスのホテルの質自体を上げることに貢献しそうだ。

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担当 山本